The genus Paphiopedilum



 
Paphiopedilum appletonianum
特徴
1花茎に1輪を咲かせ花は10cm位と大輪、花茎はやや長く伸びる。株は30cm以上となるので狭い場所では栽培出来ない。生息地は1000m以上の標高差があり、産地により花と生育温度に差がある。日本にある物は低地産。
原産地
ベトナム南部、タイ、ラオス、カンボジア 標高700〜2000m

 
Paphiopedilum appletonianum ver.album
特徴
上記のアルバ個体。
原産地
ベトナム南部、タイ、ラオス、カンボジア 標高700〜2000m

Paphiopedilum armeniacum
特徴
下記のミクランサムと育てやすいパフィオの1種。目の覚めるような鮮やかな黄色で、地味な色合いの多いパフィオの中では大変目立つ存在。実は関東平野部でも庭植え出来るのをご存じだろうか?
原産地
中国(雲南省山岳地帯)

 
Paphiopedilum barbigerum
特徴
小振りの株で、花も他の種類に比べて小さいため、可愛いらしい花を咲かせてくれる。割合高い温度を好むので最低でも10℃は保ちたい所。栽培は他のパフィオに準じる。
原産地
中国〜ベトナム 標高300〜1200m

 
Paphiopedilum bellatulum
特徴
ブラキ系のパフィオの原種で、東南アジアの石灰質土壌、岩場に生息している。開花時は花茎は伸びず、這うようにして開花する。栽培に当たっては植え込み材料に蛎殻などの石灰質の物をいれると良い。
原産地
タイ、ミャンマー 標高300〜1600m

 
Paphiopedilum bellatulum ver.album
特徴
ベラチュラムで斑点模様を発現する色素が失われた個体で、純白の花を咲かせる。普通個体も人気が高いが、この種は個体数が少ないことから大変な人気がある。性質は普通種と同じ。
原産地
タイ、ミャンマー 標高300〜1600m

 
Paphiopedilum braemii (P.tomsum ver.braemii)
特徴
1花性のパフィオの原種で、苔などに覆われ、腐植土があるような樹木などに着生している。高温性なので寒さには弱く、加温するなどの対策が必要となる。開花は他の種類とは異なり、主に夏から秋にかけて開花する。
原産地
スマトラ島 標高700m

Paphiopedilum callosum
特徴
緑と紫と白のグラデーション的な色彩が綺麗なパフィオ。現代の品種改良においてはこの種の血を導入したりして様々な品種が日々作り出されている。また、この種の変種であるサンデアレは緑花作出に貢献している。
原産地
インドシナ半島、タイ

 
Paphiopedilum charlesworthii ver.album
特徴
アッパーセパルが大きく発達しているのが特徴のcharlesworthiiの白色変種。白色の大輪花を作出の目的でこの変種の血を導入することが良く行われる。寒さにも意外と強いので普及種の栽培が出来たなら挑戦してみると良いと思う。
原産地
タイ、中国南西部、ミャンマー 標高1200〜1600m

Paphiopedilum concolor
特徴
全体的に黄色い花に細かい斑点が花の中央部を中心に全体的に入るのが特徴。この種類は石灰岩質の岩場がある土壌に生育しているため、弱酸性雨水の降る日本では栽培管理にコツがいる。コンポスト表面に蛎殻を撒くと良いとも聞く。
原産地
中国雲南省〜インドシナ半島

 
Paphiopedilum delenatii
特徴
原種の中でも人気の高いのがこのデレナティ。酔桃色の何とも言えない色合いが人気の秘訣のように思われる。ただ、初心者が迂闊に手を出すと冬場がネックになると思う。普段、お店に売っているような物に比べるとやや寒さに弱いので最低10℃は保ちたい所。あとはとにかく水を好むので夏場は腰水でも良く育っている。
原産地
ベトナム

 
Paphiopedilum delenatii ver.album
特徴
基本種その物も淡桃色なのでほとんど白に近いような色彩の花だが、この変種はその色の色素が抜けてしまったために純白の花を咲かせてくれる。ホームセンター等で良く出回っている実生個体の中に稀に見つける事も出来る。
原産地
ベトナム

 
Paphiopedilum exul
特徴
8cmくらいある大輪の花を咲かせてくれる原種。色合いは派手ではないが、凛とした印象を受ける花をつける。現在のパフィオ改良でも何かと使われたりする原種で、重要な原種。栽培は高温性パフィオに準じる。
原産地
タイ(半島部分)

Paphiopedilum fairrieanum
特徴
パフィオ独特の花弁の模様に、左右の花弁は後ろへカールしている。この仲間ではそんなに冴えた特徴を持っていないなのからか、それほど人気のある原種とは言い難い気がする。とは言え、パフィオマニアの人の作棚には大抵1つはある。
原産地
ブータン、アッサム 標高1300〜2200m

 
Paphiopedilum fairrieanum ver.album
特徴
フェアリイアナムの褐色系の色素が無くなった変種で、花全体は明るい緑色になる。普通種に比べて明るい印象を持った花を咲かせてくれる。性質は普通種と同じなので寒さにも強いので割合育てやすい。
原産地
ブータン、アッサム 標高1300〜2200m

 
Paphiopedilum glanduliferum
特徴
ポリアンサ亜属の中では最南端に生息し、若干ながらロスチャイルディアナムより高い温度を好む。変種なども多く、色々なバリエーションが知られている。温度は最低でも15℃くらいは保ちたい所で、これが出来れば栽培は容易な方。
原産地
ニューギニア、イリアン 標高1700〜1800m

 
Paphiopedilum glaucophyllum
特徴
株に似合わず、可愛い気のある花を1輪ずつ咲かせてくれる原種。一度に数咲かないのは残念だが、次々と開花するので総合的には長く楽しめる。寒さには弱いので15℃以上は保ちたい。
原産地
スマトラ島、ジャワ島 標高200〜700m

 
Paphiopedilum gratrixianum
特徴
大輪系作出の元になった原種の一つで、特徴的なアッパーセパルの色彩は後の品種に強く発現している。villosumの変種とされていたが、後に種に格上げされた。割合寒さに強いので、その点では栽培し易い。
原産地
ラオス南東部、ベトナム北部 標高900〜1220m

Paphiopedilum haynaldianum
特徴
複花性の大型のパフィオペディルム。このタイプは寒さに弱いがこの中では割合寒さにも強い。大型種の中では育てやすい部類に入るので複花パフィオ入門種には適していると思う。
原産地
フィリピン 標高1500mまで

 
Paphiopedilum haynaldianum ver.album
特徴
ハイナルディアナムの色素が遺伝的に抜けてしまい、特徴的な斑点模様などの色や模様が消えてしまった変種。この変種は若干普通種に比べて弱い面があるらしいが、調子を崩さなければ案外容易に育つそうだ。
原産地
フィリピン 標高1500mまで

 
Paphiopedilum insigne
特徴
現在の大量に流通している改良種は主にこの種を主体として改良された物が出回っている。今日のパフィオにおいて無くてはならない重要な原種。性質は丈夫で、私より一般園芸書を参考にされた方が良いだろう。
原産地
インド、ネパール、バングラデシュ 標高1000〜2000m

 
Paphiopedilum insigne ver.sanderae
特徴
この変種はインシグネの色素が無くなり、葉緑素が花に発現された花を咲かせてくれる。花は黄色っぽいものを咲かせる。この種も普通種と同じく、インシグネ系交配種の緑色花系統の交配種をつくるのに重要な役割を果たした。
原産地
インド、ネパール、バングラデシュ 標高1000〜2000m

 
Paphiopedilum liemianum
特徴
高温性の原種で、花は花茎を伸ばしながら1輪ずつ開花していくので長く楽しめる。大きさも10cm弱あるので見応えも十分にある。生育のサイクルがはっきりしておらず温度があり、芽が完成すると花を付けるので開花は周年。
原産地
スマトラ島 標高600〜1000m

 
Paphiopedilum lowii
特徴
多花性の原種で、haynaldianumに似た原種。こちらの種の方が高温性のため、育てにくい。また、入手もそんなに数多く出回っているわけではないのですぐに手に入る代物でもない。花の大きさの個体差が大きく、7〜14cmと開きがある。
原産地
マレーシア、スマトラ、ボルネオ 標高250〜1600m

Paphiopedilum malipoense
特徴
上記のミクランサムとアルメニアカムと同じような地域に生息している原種で、その2種より大型になる。花茎も倍以上伸び、30〜50cm程伸びる。この種も育てやすい部類に入る。この花の特徴は後世代に強く発現され、度々交配に用いられる。
原産地
中国(雲南省山岳地帯)

 
Paphiopedilum micranthum
特徴
小型、綺麗、育てやすいの3拍子揃ったパフィオ。葉は斑入りになっているので初心者の人は「斑入り=高温性」と言う事で手を出さない人も多く見かけるが、実は初心者オススメのパフィオだったりする。ただネックなのは小さい株だと毎年咲かない事。大きく育てると生育ステージの違う芽が毎年咲いてくれるようになる。耐寒性も高く、関東で軽い霜よけで地植えが可能。
原産地
中国(雲南省山岳地帯)

 
Paphiopedilum micranthum ver.album
特徴
ミクランサムの赤い色素を持たない個体で、この種もなかなか美しい。この個体はあまり数がないため、高価で取引されているので金銭的に入手が難しいかも知れないが取り扱っている所は多いので入手は可能。性質は普通種と同じ。
原産地
中国(雲南省山岳地帯)

 
Paphiopedilum moquetteanum
特徴
元々はグラウコフィルムの変種として扱われていた物。しかし、色彩の他にも形態的な違いが認められることから格上げされて種として認められるようになった原種。性質はほとんど似る。
原産地
スマトラ、ジャワ島 標高200〜700m

Paphiopedilum niveum
特徴
割合日当たりの良い石灰岩質の場所に生育する原種。白い花弁に微細な点が入り、白花の交配親として重要な位置を占めている。栽培は軽石をメインとした土に植え、土には苦土石灰や消石灰などよりも石灰岩、若しくは蛎殻を混ぜると生育がよい。
原産地
マレー半島とその周辺 標高200mまで

 
Paphiopedilum philippinense ver.albescens
特徴
album程ではないが、花の褐色の色彩が抜け、葉緑素の緑や黄色の花を咲かせる変種。基本的なステータスは基本種と同じなので、高温性パフィオとして栽培する。
原産地
フィリピン、ボルネオ島 標高500m程度

 
Paphiopedilum philippinense ver.album
特徴
褐色の色素が綺麗に抜けて明るい緑色だけが発現するようになった変種。花のイメージも普通種に比べ、かなり明るい印象を受ける物になっている。大型種なので株は60cm程になり、花は20cmもあるような花を複数咲かせる。
原産地
フィリピン、ボルネオ島 標高500m程度

 
Paphiopedilum praestans (P.bodegomii)
特徴
大変多くのシノニムを持つ原種で、グランディフェルムの変種として扱われたりして分類と位置付けが難しかった種類である事が伺える。栽培はロス等と同じように栽培出来る。
原産地
ニューギニア

 
Paphiopedilum primulinum
特徴
黄緑〜黄色の花を咲かせる。花の大きさは上手に育てると7cm程にもなり、1輪ずつ次々と咲かせてくれる。開花は周年で、栽培はリーミアナムとほとんど同じで管理する。
原産地
スマトラ島 標高1500mまで

 
Paphiopedilum pupuratum
特徴
白い上萼に濃桃紫という、良く見れば派手とも思える(?)パフィオの1種。個人的には結構好きなのだが、何故かそんなに流通量は多くない。ラン展の即売会のパフィオが並んでる中で、たま〜に1株だけ売っていたりもする。
原産地
香港、その対岸中国本土

 
Paphiopedilum richardianum
特徴
多花性の種類としては若干小ぶりの花を咲かせる。開花期は不定だが、真夏に咲く事は少なく、開花しても花命は短く、あまり良い花は咲かない。生息地は湿り気の多い、草地の様な開けた場所に生息するので他の原種に比べて明るい環境を好む。
原産地
セレベス島

Paphiopedilum rothschildianum
特徴
複花性パフィオの代表種と有名な原種。複花系の種類は総じて大型になり、寒さにも弱いので越冬にはそこそこの広さがあり、温度が保てる施設が必要。これが出来ない場合は栽培は控えるべきだろう。花は上手く育てると30cmにも及ぶので魅力は大きい。
原産地
カリマンタン島低地

 
Paphiopedilum sanderianum
特徴
大変長く伸びるペタルが特徴的で、時には70cm以上に及ぶことも珍しくないらしい。伸びている最中に先端が物に触れると伸長成長は止まってしまう。日本では大変高価な値段で取引され、手が届きにくい。
原産地
ボルネオ 標高150〜600m

 
Paphiopedilum schoseri
特徴
セレベス(インドネシア、ボルネオ島の東にある大島)に産する原種。特に代わり映えのする種類でもなく、花の大きさも7〜10cm程度で普通のパフィオと同じくらい。高温性のため、冬は加温設備が必要となる。
原産地
セレベス

 
Paphiopedilum spicerianum
特徴
あまりぱっとしない色彩の原種だが、上手く栽培すると花は8cm程にも及ぶ大きなものを咲かせてくれる。こぢんまりと育てることも出来るが花付きは悪くなる。ある程度標高のあるところに生育しており、休眠期はかなりの低温にも耐える。
原産地
アッサム〜インド 標高1000〜2000m

Paphiopedilum sukhakulii
特徴
沢山の斑点が花弁に出る奇妙な花が印象的な種。ちょっと栽培になれた人なら手を出したくなるが、典型的な高温種。ただ、冬の温度管理さえ出来れば栽培は容易。インシグネ系の品種が栽培できた人なら次ぎにチャレンジしてみるのも良いと思う。
原産地
タイ 標高240〜1000m

 
Paphiopedilum sukhakulii ver.aureum
特徴
セパルの特徴的な斑点模様と、褐色リップが特徴の普通種の色素が遺伝的に抜けてしまい、綺麗な緑一色の発色をするようになった変種。性質などは普通種に準じる。
原産地
タイ 標高240〜1000m

 
Paphiopedilum tonsum
特徴
熱帯アジアのやや標高の高い場所に生育している原種。そのため、南方原産の種でありながら、意外と寒さにも強く育てやすい部類。花はやや地味だが、大きさは10cm位ありなかなか面白い。
原産地
ボルネオ島、スマトラ島 標高1000〜1800m

 
Paphiopedilum tortipetalum (=P.bullenianum)
特徴
奇抜な花を咲かせるため、強い印象を受ける。花弁の先は個体によりにじれ具合が異なり、選抜種ではねじれないか、少ない。この種はこのような奇抜な花を咲かせるため好みが分かれる所らしい。
原産地
マレーシア、ボルネオ、スマトラ 標高1850mまで

 
Paphiopedilum venustum
特徴
白い上萼に細かく緑の筋が入り、2枚の花弁は緑から桃紫色にグラデーションを帯びているので意外と綺麗な事に気づく。しかし、リップに血管のようなグロテスクとも言える模様が目に入り、手を出し兼ねる人もいるのでは??まぁ、安くはないですしね。。
原産地
ヒマラヤ山麓 標高1000〜1500m

 
Paphiopedilum venustum ver.album
特徴
褐色の色素が抜け、葉緑素の色が花に出るようになった変種。緑と黄色の色彩が意外と綺麗に見える。性質は普通種同様、丈夫で育てやすいので興味のある人は育てて見ると良いかも知れない。
原産地
ヒマラヤ山麓 標高1000〜1500m

 
Paphiopedilum villosum
特徴
艶やかで大輪の花を咲かせてくれる原種で、現在の交配種においても重要な原種。山岳地域に生息しているため、低い温度でも生育するので日本では栽培しやすい。場所によっては暑がるくらいとも聞く。
原産地
東南アジア山岳地帯 標高1000〜2000m

 
Paphiopedilum virens
特徴
この属ではあまり大きな特徴を持たないためか、栽培されているケースはあまり多くない。性質はinsigneよりやや高い温度を好む以外はほとんど同じ。栽培に関しては一般書籍を参考にされると良いと思う。
原産地
マレーシア東部、ボルネオ 標高1300〜1800m

 
Paphiopedilum virens ver.album
特徴
基本種は茶色がかった赤褐色を帯びた花を咲かせてくれるが、この変種はその色素が無くなってしまい、葉緑素の緑色のみが花に出るようになった種類。性質などは基本種と同じ。
原産地
マレーシア東部、ボルネオ 標高1300〜1800m

 
Paphiopedilum wardii
特徴
褐色というか、黒に近い色と緑の二色からなる花を咲かせる。個人的な意見を述べると・・・悪趣味の様な花に思える。通常は冬から早春にかけて開花し、花の大きさは10cm位になる。高温性の部類だが、その中では割合寒さに強い。
原産地
中国南西部、ミャンマー北部 標高1200〜1500m

 
Paphiopedilum wardii ver.album
特徴
基本種では褐色の色素が花に出るが、その色素を遺伝的に欠損しているために花は葉緑素による緑色のみを発現した変種。こちらの方がすっきりとした印象を受ける。性質は基本種に同じ。
原産地
中国南西部、ミャンマー北部 標高1200〜1500m

 
Paphiopedilum wardii ver.aureum
特徴
色彩が全体的に薄くなり、黄色っぽくなった変種。あまり流通量は多くないらしい。性質は基本種と同じ。
原産地
中国南西部、ミャンマー北部 標高1200〜1500m

 
Paphiopedilum wenshanense
特徴
以前はコンカラーとベラチュラムの自然交雑種とされていたが、2002年11月に正式に種として認められるようになりました。花としては両種の中間型を示すが形態的にはベラチュラムの影響を大きく受けている。
原産地
中国雲南省

 
Paphiopedilum wilhelminiae (=P.praestans)
特徴
多花性の原種で、その中でも株が30〜45cmと割合小型。花の大きさは10cm程度で株が小柄な分、着花数は少なく数輪咲かせる。一年を通して高い温度を好み、冬場も20℃位保てれば株の成熟も早い。
原産地
ニューギニア



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